EL31GPTURBOとは・・


要するに現行の2代前のターセル/コルサ/カローラUのホットモデルのことである。

ベースとなるEL31型ターセル(コルサ/カローラU)は1986年5月にこの世にデビューした。GPTURBOグレード
はやや遅れて同10月に登場した。最高出力110ps(後期型は115psにリファインされる)を発生するLASER 3E-TEエ
ンジンを搭載した過激なハッチバックとして当時はかなり話題になったクルマだ。
他にも当時、空力抵抗低減に効果があるともてはやされたリトラクタブルヘッドライトを搭載、室内もフルファブ
リックで固め、トヨタが富士通テン(現イクリプスブランド)と共同開発したばかりの12cm専用CDプレーヤを搭
載した4スピーカーステレオ、そしてTEMS装着(当然硬めのバネがセットされる)、新プログレッシブパワーステ
アリング装着、スポーツパッケージと銘打たれたエアロパーツの装着などがオプションとして用意され、「これで
もか!」というくらいのこだわりようであった。
そういうこともあって、5年前に某ディーラー系中古車センターで価42万円で購入した我がGPターボはなかな
か手放せない状態である。



TEMSシステム図。


GPの雄、ターボメーター。それと過給圧切り替えスイッチ。(0.7Kg/cm2、0.4kg/cm2

インタークーラー。ARCから置き換え型が発売されている。

新プログレッシブパワーステアリングの性能曲線図。

上のスイッチによる制御図。メーカー純正のVVC/EVCといった所でしょうか。ドッカンターボならではの装備ですね。

本革巻きシフトノブ。


GPTURBOを考察する

1.安い!(どちらかというと解体屋で見かけることが多いのが玉にキズ。)
  あまりの安さに何気なく買ったオーナーも多いはず。僕自身、「5MTを探してくれ」といったらこれ
  に当たったのである。

2.とにかくマイナーである。(よく、MOAとかSOFIAといったお買い物グルマと一緒にされる。)
  あまつさえ、うちの同僚は「私のサ○ーで追いつけないのはおかしい」といってはばからない。10年
  落ちとはいえ、軽さと馬力じゃまだまだEXサルーンごときは相手になりません。(喧嘩売る方が間違
  ってます。)しかし、3ドアHBより、トランク付きの4ドアの方が偉いと考えている人にこんな話
  ししても無駄か。あ、でも世間一般ではそうなのかな・・RV人気高いし。)

  3.かなり加速がいい。
  それは小排気量ターボと軽い車体重量が効いているから。2000CCクラスのターボ車にはかない
  ませんが、高速道を走ってそれほどストレスは感じません。騒音はひどいですが。
  ただし、注意しないと強烈なターボラグ(アクセル踏んでから実際に加速するまでの時間差)が襲ってくる。
  これを手なずける事こそGPターボオーナーのウデの見せ所である。
特にエアコン付けっぱなし
  で1速スタートすると強烈に来る。これまで計算に入れられればOK。しかし、ノンターボのSXあたりは
  大変なことだろうな・・・。

  4.税金が安い。
  1500ccなので、税金は安いのです。AE86だったら1600ccなので2000ccと同じ税金を払わなくてはなりま
  せん。数千円の違いだけど。年を追うごとにこれは大きなお小遣いになって行く。)

  5.部品の流用可。
  基本的にE/G周りはEP71スターレットターボと共用なのでかなり社外品が使える。
  強化アクチェータはその代表格。また、足周りもかなり流用可。しかし、Q車なので、部品が・・・。

 


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